アゴ封じ
スマトラオオヒラタをはじめとするクワガタの一部は気を付けないと♂による「♀殺し」があります。(カルコソマ属に代表するカブトムシでも同じような事故が起こります。)
♂(もしくは♀)が未成熟であったりケース内のエサ不足。交尾をしようと♂が♀を(逃がさないために)挟んだり,興奮していると事件が起こります。
特に外国産のクワガタは顎の力が強く,不意の一撃が致命傷になりかねません。
そこで,より安全にカップリングを行うため♂の「アゴ封じ」をお勧めします。
「WILD」個体は未交尾でも産む事が殆どですが,より採卵を確実にするために一度はカップリングをしてみましょう。
片アゴを根本から切断する方法もあるようですが,傷口から体液が出ないよう「蠟燭」をたらしたり治療が必要になるので私はやりません。だって面倒…( ゚ρ゚;)
アゴを封じる場合は必ず上記の図のように,大アゴを完全に閉じた状態から更にクロスさせ,重なる部分を輪ゴムや針金で結びます。
私はどっちかが外れても良いように,輪ゴムと針金のダブルで結んでいます。
クワガタに限らず昆虫類は,こちらが思っているよりもはるかに器用に前足を使います。
締めが甘いと,すぐに外されてしまうので注意して下さい。
後は♂が落ち着くまで,1週間程様子を見て♀を投入すればOKです。
最初はバタバタと追いかけっこしてますが,殺される心配はほぼありませんので安心してカップリングできます。
その内,交尾確認できるでしょう。
交尾が確認できたら♀を産卵セットに投入し,♂のアゴは解放してやります。
〔危ない奴等〕…アゴ封じ必須
・スマトラオオヒラタ(参考写真)
・スペキオススシカ
・ウォレスノコギリ
・ゼブラノコギリ
・プルケルスホソアカ
・セアカフタマタ
※「♀殺し」の危険のあるガタ
〔紳士な奴等〕
・オオクワガタ
・ノコギリクワガタ
・ホーペイオオクワガタ
・メタリフェル
・ニジイロクワガタ
・パプアキンイロクワガタ
ダイオウはやっちゃいました。
ども。イタピーさん。
やっちゃいましたか…(笑)